何度か大麻を吸ったことがある人は、その都度の体験に微妙な違いを感じているのでは。これには喫煙前に食べたものなど様々な理由が考えられますが、ひとつには大麻の種類が異なるためかもしれません。種類の異なる大麻は、それぞれ違った効果をもたらすと考えられているため、目的に合わせて使用できます。大麻を購入する際には、種類の違いを理解して、自分のニーズに合ったものを購入することが大切です。一般的には、インディカ、サティバ、ハイブリッドという3つの主要な種類があります。ここでは、その違いについて少しだけご紹介します。
インディカ – リラックスするための品種
一般的に、インディカ種には身体的なリラックス効果があると言われています。そのため、腰を落ち着けてリラックスしたいときや、寝る前に使用するユーザーが多いようです。インディカ種の株はずんぐりしており、葉の形状は様々です。よく知られたインディカ種の例としては、パープル・パンチ、グランダディ・パープル、ブバ・クッシュ、ノーザン・ライツ、LAコンフィデンシャルなどが挙げられます。
サティバ – 元気をくれる品種
サティバ種の大麻には活気や高揚感に繋がる大脳作用があるため、集中力を必要とする活動や社交の場、クリエイティブなプロジェクトと相性が良いと評価されています。サティバ種の株は背が高く、葉はしゅっと細めです。よく知られた品種にはサワー・ディーゼル、ジャック・ヘラー、グリーン・クラック、ダーバン・ポイズン、ストロベリー・コークなどがあります。
ハイブリッド – 2つの世界のいいところ取り
名前から推測できるように、ハイブリッド種はインディカ種とサティバ種の両方の作用をもたらします。このバランスは親株から受け継いだ性質によって決まります。大麻の交配には長い歴史があり、実は現在では純粋なインディカ種またはサティバ種の株を見つけることは非常に難しく、購入できる大麻のほとんどがハイブリッド種です。しかしどちらかの性質に大きく傾いている場合は、事実上完全なインディカ種またはサティバ種として扱われます。一方、両方のバランスが取れたハイブリッド株としては、ブルー・ドリーム、ジェラート、ウェディング・ケーキ、GSC、OGクッシュなどがよく知られています。
その他に知っておきたいこと
株の種類に注目するのは、その株の作用の概要を知る賢い方法です。しかしもっと詳しく知るには、他にも見るべきものがあります。まず、カンナビノイドの含有量です。大麻には数百種類の化学物質が含まれており、その多くがカンナビノイドに分類されます。その中でも主なものはTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)です。
THCは、人を「ハイ」にすることで知られています。空腹感を与え、痛みや吐き気などの症状を改善する場合があります。CBDは毒性のない化合物で、不安、痛み、炎症、その他の医学的な症状に効果があるとされています。
THCが主成分の品種は、強力な作用と陶酔感を伴う体験をもたらします。また、痛み、うつ病、不安、不眠症の改善にも使用されます。THC優勢株の例としては、ド・シ・ドス、デス・スター、ミモザ、ウェディング・ケーキ、オリジナル・グルーなどがあります。
CBD優勢の株はTHCをほとんど含まず、頭をクリアに保ちたい人に好まれます。このタイプにはシャーロットズ・ウェブ、ハーレ・ツ、レメディ、サワー・ツナミ、ACDCなどがあります。
また、THCとCBDの含有量が同程度のバランスのとれた品種もあります。これらは、ハイにはなりたいけれどまだ経験がない、という人に適しています。一般的な品種としては、カンナトニック、ペニーワイズ、スウィート・アンド・サワー・ウィドウ、カンナ・ツなどがあります。
最後のポイントは、テルペンです。テルペンは、ほぼすべての植物に含まれる芳香族化合物です。テルペンは、大麻にベリーやフルーツ、その他もろもろの香りを与えます。テルペンが大麻の作用にどのように影響するかは分かっていませんが、何かしらの作用はあるというエビデンスは示されています。
数多くの大麻の品種とその作用について、現在も膨大な研究が行われています。まだ決定的な答えは出ていませんが、自分に合った品種を見つけるために、時間をかけていろいろな品種を試してみてはいかがでしょうか。